こんにちは。よぴ子(@yopiko_dokushin)です。
小説を読みたい人
という40代女性の方、いますか?
この記事の内容は、
- 40代女性におすすめの小説がわかる!
です。
40代バツなし独身子なし、元脚本家のエンタメオタクがおすすめします。
どれも、これから初めて読む人が羨ましくくらいの面白さです。
わかち合えたらうれしいです、参考になれば幸いです~(※アイキャッチ画像:Jill WellingtonによるPixabayからの画像)
※記事中の動画配信情報は2021年1月のものです。変更になっている可能性もあるので、視聴の際は各動画配信サービスサイトでも確認をお願いします。
目次
「小説のおすすめ」40代女性への10冊
1冊目:『OUT』桐野夏生
【あらすじ】
深夜の弁当工場で働く主婦たちは、それぞれの胸の内に得体の知れない不安と失望を抱えていた。
「こんな暮らしから抜け出したい」そう心中で叫ぶ彼女たちの生活を外へと導いたのは、思いもよらぬ事件だった。
なぜ彼女たちは、パート仲間が殺した夫の死体をバラバラにして捨てたのか?
犯罪小説の到達点!(文庫本上巻より)
読み始めたら最後。電車は乗り過ごすし、寝られないしで大変です。
めちゃめちゃ面白いです。
もし読んだことない人がいたら本気で羨ましいです、これから「『OUT』を初めて読む」という興奮を味わえからです。
ハードボイルドで残酷な描写も出てきますけど、苦手じゃないならぜひ!
何度読んでも飽きません。
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ドラマ化&映画化もされています。
ドラマの主人公は田中美佐子様、映画の主人公は原田美枝子様でした。
これは映画版(↓)
【※追記】
FODプレミアムで、ドラマ『OUT~妻たちの犯罪』(田中美佐子様主演)配信されてました!
ドラマは小説よりももっとエグいです。が、主人公の心情などが小説よりもリアルに伝わってきます。傑作です。
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2冊目:『魂萌え!』桐野夏生
【あらすじ】
夫が突然、逝ってしまった。
残された妻、敏子は59歳。
まだ老いてはいないと思う。だが、この先、身体も精神も衰えていく不安を、いったいどうしたらいい。
しかも、真面目だった亡夫に愛人だなんて。
成人した息子と娘は遺産相続で勝手を言って相談もできない。
「平凡な主婦」が直面せざるを得なくなったリアルな現実。
もう「妻」でも「母」でもない彼女に、未知なる第二の人生の幕が開く。(文庫本上巻より)
1冊目の『OUT』同様、桐野夏生様の作品です。
夫に先立たれた59歳主婦の心情や行動が、リアルに描かれています。
40代バツなし独身子なしの自分が59歳主婦について「リアルだなあ」と感じるのも不思議なのですが。
でも、とてもリアルで、心に響いてきました。
40代で読んで、50代になったときもまた読んで、60代でもさらに読みたいです。
面白い小説は、何度読んでも飽きなから凄いです。
ドラマ化&映画化もされています。
ドラマの主人公は高畑淳子様、映画の主人公は風吹ジュン様でした。
ドラマ、映画です(↓)
3冊目:『恋愛中毒』山本文緒
【あらすじ】
もう神様にお願いするのはやめよう。―どうか、どうか、私。これから先の人生、他人を愛しすぎないように。他人を愛するぐらいなら、自分自身を愛するように。
哀しい祈りを貫きとおそうとする水無月。彼女の堅く閉ざされた心に、小説家創路は強引に踏み込んできた。
人を愛することがなければこれほど苦しむ事もなかったのに。世界の一部にすぎないはずの恋が私のすべてをしばりつけるのはどうしてなんだろう。
吉川英治文学新人賞を受賞した恋愛小説の最高傑作。(文庫本より)
ドラマ化(薬師丸ひろ子様主演)されたものが面白かったので、小説も読んでみました。
最高でした。
恋愛が人を狂わせるということを、しみじみ実感できる作品です。
40代、リアルで恋愛するのがしんどくなってきた人におすすめしたいです。
内容が面白いのはもちろん、文章や構成も素晴らしくて、お得感たっぷりです。
4冊目:『女たちのジハード』篠田節子
【あらすじ】
中堅保険会社に勤める5人のOL。
条件のよい結婚に策略を巡らす美人のリサ。
家事能力ゼロで結婚に失敗する紀子。
有能なOLでありながら会社を辞めざるをえなくなったみどり。
自分の城を持つことに邁進するいきおくれの康子。
そして得意の英語で自立をめざす沙織。
男性優位社会の中で、踏まれても虐げられても逞しく人生を切り開いていこうとする女たち。
それぞれの選択と闘いを描く痛快長編。(文庫本より)
「短編連作」というのでしょうか。
5人のOLが登場し、それぞれの物語が描かれます。
どの物語もリアリティがありつつも展開は予想のななめ上、結末はすっきり爽快、心に深く響きます。
直木賞受賞の名作です。
ドラマ化もされていて、主人公は賀来千賀子様でした。
5冊目:『れんげ荘』群ようこ
【あらすじ】
月十万円で、心穏やかに楽しく暮らそう!
――キョウコは、お愛想と夜更かしの日々から解放されるため、有名広告代理店を四十五歳で早期退職し、都内のふるい安アパート「れんげ荘」に引っ越した。
そこには、六十歳すぎいのおしゃれなクマガイさん、職業“旅人”という外国人好きmのコナツさん……と個性豊かな人々が暮らしていた。
不便さと闘いながら、鳥の声や草の匂いを知り、丁寧に入れたお茶を飲む贅沢さを知る。
ささやかな幸せを描く長篇小説。(文庫本より)
先述の4冊はハードで、心をバチンと殴られる感じです。
この作品は、上記4冊と違い、ほっこり系です。
人生を優しく肯定してもらえる感じです。
弱ってるときや癒されたいときにおすすめです。
大好きです。
続編も4冊出ています(↓)
散歩するネコ れんげ荘物語 (ハルキ文庫) [ 群ようこ ]
6冊目:『私の男』桜庭一樹
【あらすじ】
落ちぶれた貴族のように、惨めでどこか優雅な男・淳悟は、腐野花の養父。
孤児となった十歳の花を、若い淳悟が引き取り、親子となった。
そして、物語は、アルバムを逆から捲るように、花の結婚から二人の過去へと遡る。
内なる空虚を抱え、愛に飢えた親子が超えた禁忌を圧倒的な筆力で描く第138回直木賞受賞作。(文庫本より)
映画を見て、消化不良だったので小説も読みました。
素晴らしすぎてびっくりしました。
映像じゃなく、文字だからこそ表現できる世界があるのだと思いました。
文章力がハンパないです。
世界観にどっぷり浸れます。
余韻も凄かったです。
映画は、浅野忠信様×二階堂ふみ様でした。
【※追記】
映画版、いろんな動画配信サービスで配信されてます。小説と比べてみると面白いかもです。
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7冊目:『ナイルパーチの女子会』柚木麻子
【あらすじ】
商社で働く志村栄利子は愛読していた主婦ブロガーの丸尾翔子と出会い意気投合。
だが他人との距離感をうまくつかめない彼女をやがて翔子は拒否。執着する栄利子は悩みを相談した同僚の男と寝たことが婚約者の派遣女子・高杉真織にばれ、とんでもない約束をさせられてしまう。
一方、翔子も実家に問題を抱え――。(文庫本より)
文章やストーリーなど「ん??」と首をひねる部分も多いです。
が、妙な勢いがあります。
新進気鋭作家のエネルギーがほとばしっています。
先述したベテラン作家様方の作品と毛色が違うところが面白いです。
8冊目:『彼女がその名を知らない鳥たち』沼田まほかる
【あらすじ】
八年前に別れた黒崎を忘れられない十和子は、淋しさから十五歳上の男・陣治と暮らし始める。
下品で、貧相で、地位もお金もない陣治。彼を激しく嫌悪しながらも離れられない十和子。
そんな二人の暮らしを刑事の訪問が脅かす。「黒崎が行方不明だ」と知らされた十和子は、陣治が黒崎を殺したのではないかと疑い始めるが……。
衝撃の長編ミステリ。(文庫本より)
いわゆる「イヤミス」です。
イヤミス=読んだあとイヤ~な気持ちになるミステリーです。
めちゃめちゃネチっこいです。
「あれ、この描写さっきも読んだ気がするけど?」という感じで、細かいことが何度もくり返しネチネチ描かれます。
そのネチっこさがだんだんクセになります。
最後まで読むと「ああ、なるほど」という驚きと感動があります。
映画化もされました。主演は阿部サダヲ様×蒼井優様です。
【※追記】
映画版、いろんな動画配信サービスで配信されています。小説と比べてみると面白いかもです。
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9作目:『悪女について』有吉佐和子
【あらすじ】
《自殺か、他殺か、虚飾の女王、謎の死》
――醜聞にまみれて謎の死を遂げた美貌の女実業家富小路公子。
彼女に関わった二十七人の男女へのインタビューで浮かび上がってきたのは、騙された男たちにもそれと気付かれぬ、恐ろしくも奇想天外な女の悪の愉しみ方だった。
男社会を逆手にとり、しかも女の魅力を完璧に発揮して男たちをほんろうしながら、豪著に悪を愉しんだ女の一生を綴る長篇小説。(文庫本より)
「悪女モノ」の名作です。
インタビュー形式で悪女の姿が浮かびあがってきます。
品がよくて知的な作品です。
過去に2回ドラマ化されていて、主演は、1978年影万里江様、2012年沢尻エリカ様でした。
10冊目:『無銭優雅』山田詠美
【あらすじ】
友人と花屋を経営する斎藤慈雨と、古い日本家屋にひとり棲みの予備校講師・北村栄。
お金をかけなくとも、二人で共有する時間は、“世にも簡素な天国”になる。
「心中する前の心持ちで、つき合っていかないか?」。人生の後半に始めた恋に勤しむ二人は今、死という代物に、世界で一番身勝手な価値を与えている――。
恋愛小説の新たなる金字塔!(文庫本より)
山田詠美作品、学生時代に流行りましたよね?
『ベッドタイムアイズ』『ぼくはビート』『放課後の音符』など、ちょっとマセた女の子たちが読んでいました。
山田詠美作品、40代からのおすすめは『無銭優雅』です。
中年バカップルの恋愛物語です。
思わず写経したくなるような、美しくて面白い表現にうっとりします。
こんな恋愛、憧れます。
番外:『結婚しなくていいですか。すーちゃんの明日』益田ミリ
【あらすじ】
このまま結婚もせず子供も持たずおばあさんになるの?
スーパーで夕食の買い物をしながら、ふと考えるすーちゃん36歳、独身。ヨガ友達のさわ子さんはもうすぐ40歳。寝たきりの祖母と母との3人暮らしで、13年間彼がいない。恋がしたい。いや、恋というより男が欲しい。
女性の細やかな気持ちを優しく掬いとる、共感度120%の4コマ漫画。(「Amazon」より)
小説じゃなく漫画ですが、どうしても紹介したいです。
40代女性にとって、あるあるわかるの共感満載の作品です。
心に深く突き刺さりつつ、安心感をもらえます。
生きるエネルギーがほんのり湧いてきます。
すーちゃんシリーズとして5冊出ています。
もし読んだことがない人がいたら羨ましいです、これから「『すーちゃんシリーズ』を初めて読む」という興奮を味わえるのだから。
映画化もされました。主演は柴咲コウ様×真木よう子様×寺島しのぶ様です。
今回のまとめ
以上、40代女性におすすめの小説10冊をまとめました。
- 1冊目『OUT』桐野夏生
- 2冊目『魂萌え!』桐野夏生
- 3冊目『恋愛中毒』山本文緒
- 4冊目『女たちのジハード』篠田節子
- 5冊目『れんげ荘』群ようこ
- 6冊目『私の男』桜庭一樹
- 7冊目『ナイルパーチの女子会』柚木麻子
- 8冊目『彼女がその名を知らない鳥たち』沼田まほかる
- 9冊目『悪女について』有吉佐和子
- 10冊目『無銭優雅』山田詠美
- 番外『結婚しなくていいですか。』(すーちゃんシリーズ)益田ミリ
40代になって小説の読み方が変わりました。
「新しい作品」を読み漁るより、「昔読んだことがある作品」をじっくり読み返すようになりました。
なんでしょう、若くてホステスやってたとき、おじさんたちがやたら懐メロを歌ってて不思議に思ったことがありましたが、あの感じでしょうか?(たぶん違う?笑)
とにかく、名作は何度読んでも面白いのですごいです。
よぴ子